脳卒中や脳萎縮といった脳疾患リスクの早期発見のために、MRIや血液検査など、さまざまな方法で調べる検診です。
脳を断層と脳血管を撮影するMR検査、頸動脈の狭窄を確認する頸動脈エコー検査、頭頚部の組織の外観を調べるX線検査(頭・頸椎)不整脈を調べる心電図、動脈硬化の程度を調べるABI(血圧脈波)検査と、血液検査などを組み合わせて行います。これらの検査では、現在の脳の健康状態を確認しながら、将来的な病気のリスクを診断します。
<検査の流れ>
- 1. 事前に受診予約が必要になります(メール・電話)
- 2. 予約日(検査日)に来院し受付。問診票のご記入
- 3. MRI撮影等の検査を行います
- 4. 当日中に検査結果の説明がある場合は、検査終了後に、MRIなどの画像を見ながら医師の診断を受ける。
① 後日来院して検査結果の説明を受ける場合
② 検査結果は報告書(レポート)の受領のみ
脳ドック受診の推奨年齢は40歳以上
脳卒中は高齢者の病気と思われがちですが、20歳~64歳までの就労世代で発症することも多く、特に40歳前後はそのリスクが高まります。
※日本人の死亡原因第3位でありその危険性は高く、注意が必要な疾患です。
※発症リスクの高まる40歳以上の方はもちろんですが、以下のような方も脳ドックの受診をおすすめします。
- • 就労世代(特に40歳以上の方)でこれまで一度も頭部MRI検査を受けたことがない方
- • 生活習慣病(糖尿病・高血圧・高脂血症など)を患っている方
- • 家族や親族の中で脳血管疾患(クモ膜下出血・脳出血・脳梗塞など)の発症歴がある方
- • 心筋梗塞か狭心症を患っている、もしくは発症歴がある方
- • 喫煙歴が長い、飲酒量が多い方
- • 日常的に頭痛が続くなど気になる症状がある方
基本的に2~3年おきの受診を推奨
脳ドックを受診した後は、特に異常が発見されなければ基本的に2~3年に1度の受診で問題ありません。ただし医師から特別な指示がある場合は、1~2年おきと間隔が短くなることがあります。また、症状がなく生活に支障もない程度の脳梗塞(ラクナ梗塞)など、軽微な異常が発見されたときも、経過観察を行うために受診間隔が短くなる場合があります。